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so goodな毎日のつづき
by mizuki_n0314
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自己分析

私は去年の11月から大学の就職課でキャリアカウンセラーの仕事をしているのですが、就職活動中の学生さんたちが一番頭を悩ませているのが自己分析です。
「自分はどんな人間なのか」「どんなところが長所・短所なのか」「どんなことに興味があるのか」
エントリーシートでも面接でも繰り返し質問されます。

いろんな学生さんと面談して一緒にその答えを探していく中で、そういえば私は学生の時こんなことを考えていたなーと思い出したのです。

私が就職活動の時の自己分析でよく書いていたのが「アンテナを高く張っていること」、学生時代のモットーは「常識を疑え」でした。
なーんか生意気な学生ですね(笑)。
情報を発信したり、ものを作ったりする仕事への志向が強かった私は、常に自分が何かを発信し、作り出す人間として、世の中の様々な事象に対し感度を高く保ち、問題意識を持っていたいというように思っていました。
そして、本当によく本や新聞を読んだり、いろんなところへフットワーク軽く出かけたり、自分の考えていることを表現するために文章を書いたり写真を撮って発表していたりしました。
それに、友達と議論をすることもしばしば。

でも、今はちょっと違います。
今の私の自己分析って何だろうと思うと、「アンテナは誰よりも高い必要はないので、ほどほどにしておいて、自分にとって楽しく心地よい情報を集めて生活するように」モットーは「自分を疑え」ですね。
アンテナの件に関しては、年齢的にも何でも吸収して反抗したい時期は過ぎたのと、ネットやモバイルなどによって情報が以前より格段に氾濫するようになってきて、その中から自分の必要な情報だけを選んで他はあえて見過ごさないと振り回されるという社会変化によって意識も変わってきたのかもしれないです。
そして、結構今大事だと思っているのが「自分を疑え」です。
これは自分の価値観や常識を、ホントにそれでいいの?と疑えということです。
だんだん歳を重ねて経験も重ねてくると、自分なりの価値観や常識が固まってきます。
経験に裏打ちされた自信もつけてきます。
それが危ないと私は思うのです。
自分の常識=世間の常識と思って疑わないと、どんどん視野が狭まって凝り固まったいやなオトナになりそうです。

いつも穏やかでそして新しいオトナでいるために、気をつけていきたいですね。
改めて気づかせてくれた学生さんたちに感謝です。
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by mizuki_n0314 | 2011-01-29 22:51 | days

センチメンタルな旅・冬の旅/荒木経惟

d0150688_10325337.jpgアラーキーこと荒木経惟さんが妻陽子さんとの新婚旅行、陽子さんが亡くなるまでを撮影し、綴った写真集です。
以前より本屋さんなどで読んだり、展示会などで写真を見ていつか買おうと思っていましたが、この寒い冬の憂いのある空気、母を亡くした喪失感、でもオレさまと2人生きていることなどいろんな要素が重なって、今手にとって見たいと思い買い求めました。

この写真集の中で、私が好きな写真は2枚あります。
1枚は、新婚旅行で撮った、ボートの上で横になってうたたねする陽子さんの写真。
もう1枚は陽子さんが亡くなる日、容態急変の知らせを受けて病院へ向かう途中、こぶしの花を手にした荒木さん自身の影を撮った写真。

ボートの1枚は2人にとってすごく穏やかな時間で、新婚旅行といえば幸せで楽しさに溢れるもののはず、でも、この写真の静まりかえったやすらかさは死のやすらかさをイメージさせるものがあります。眠っている陽子さんがこのままずっと眠り続けてボートでどこかへ行ってしまうのでは、とさえ思ってしまいます。死が映り込んでいるんですね。
また、荒木さん自身の影の写真は、あえて自分本体ではなく太陽に照らされてできた揺れ動く影を撮っていることで、人の生死の境を思わせる写真になっています。
そして、こぶしの花が何とも愛しく悲しげです。

この写真集1冊を通して、荒木さん自身が陽子さんを愛する者としての自分、写真家としての自分を強く意識し、真剣に向き合って撮ったものだという生々しさを感じました。
荒木経惟という写真家が妻陽子を愛し、見送るやり方だったのかなと思います。
そして、私も私なりの見送り方で母を見送り、オレさまや妹たちを大切にして向き合っていきたい、そして巡る季節や時の流れに敏感でいたいと感じました。

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by mizuki_n0314 | 2011-01-28 22:34 | book

ちいさな幸福/角田光代

d0150688_1334889.jpg自宅近くの駅からの帰り道に居酒屋「養老乃瀧」があります。
その前を通ると思い出すのが、角田光代さんの短編集「ちいさな幸福」の中の一編と、オレさまとの食卓。

その短編は、「一番思い出深いデートって何?」という子供の問いかけから始まります。
おばあちゃんは、そう問われて考えた末、おじいちゃんとの思い出を話します。
(※うろ覚えなのでディテールは作品と異なる部分もあるかもしれません)

それは2人とも若かりし頃、はじめてのデートのこと。
その場所は「養老乃瀧」で、もっとおしゃれなお店を期待していたおばあちゃんはがっかり。
そんなおばあちゃんの様子を気にする気配もなく、寡黙なおじいちゃんは何種類かの食事を注文し、あとはだんまり。
なんだか面白くない人だな、と思いながらおばあちゃんは、運ばれてきたアジフライにレモンを搾り、お鍋を取り分け…そんな様子を見ておじいちゃんが一言。
「こういうのっていいですよね。フライがあればレモンを搾り、鍋は小皿に取り分け、あなたが先にやってくれる。」
おばあちゃんは、「そう?当たり前のことをしただけですよ」とその時は返しました。
それから、ほどなくおじいちゃんから結婚を申し込まれ、悪くないからいいかとおばあちゃんは了承し、2人は結婚しました。
そして月日は経ち、孫に質問されて思い浮かんだ「思い出深いデート」は、本当に何てことない、特に盛り上がった記憶もない、養老乃瀧でのおじいちゃんとの食事だったのです。

オレさまと丸4年を過ごし、いいことも悪いこともたくさん経験して今、私の大事な思い出も、現在進行中のオレさまとの何気ない毎日の食卓だったりするな、と思います。
それに、この話に出てくるおじいちゃん、オレさまにちょっと似てるなって思うんです。
表現があんまり上手じゃなくて、でも、毎日ちゃんとただいまって私のいる家に帰ってきて、テレビ観ながら我が家の定番メニューの焼き魚と野菜炒めの晩ご飯を食べているとき、いい意味でごくごくフツーの顔してもぐもぐしている感じ。
私はその感じを思って養老乃瀧の前を通り過ぎ、家路を急ぐのです。

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by mizuki_n0314 | 2011-01-26 22:04 | book

さようなら、ありがとう、これからもよろしく

去年12月1日、母が亡くなりました。
54歳の誕生日のことでした。
実家で独り暮らしの中、くも膜下出血で倒れ、発見されたのは翌日のことでした。
最後に会話したのは私。
新しく私が始めた大学のキャリアカウンセラーの仕事について電話で話し、「大学で授業もやるなんて大変ねー」と笑い、「…頭痛くなったから切るね」といって電話を切ったのでした。
今思えばなぜすぐに「大丈夫?」と電話を掛け直さなかったのかなど、悔やまれることは尽きません。
でも、あまりにも突然だったこと、
病院の先生から症状は非常に重いもので、亡くなるまでに時間はかからなかっただろうと言われたこと、
最後は長患いせずに逝きたいと母が言っていたこと、
何より、母が「自分は死ぬんだ」と長い間恐れたりせず、「いつも通り明日が来る」といつものままの生活を続けながら未来に希望を持ったまま瞬間的に亡くなったのだろうと思えることもあり、
1ヶ月が経った今、やっと少し、「これが母が持っていた命の長さだったのかな」と受け入れられるようになってきました。

5年前に父が亡くなった後、母が家業の造園業を引き継いで経営していたのですが、今は私が急遽代表をやっています。
葬儀の喪主をして、会社の代表として仕事をして感じるのは、
母は、もっと前から言えば父も、温かくて心根の優しい方たちに囲まれて、そして誠実にその方たちとお付き合いしてきたんだなということです。
田舎の自営業の家ということもあり、隣近所、親戚、協力会社、同業者、お客さんなど、関わる方の人数もとても多いのですが、様々な方たちに本当に助けられて今日までどうにかやってこれていると思います。
そして、皆さんに囲まれて忙しくひとつひとつをこなすことで、私や妹2人は母のいない日々に少しずつ実感を覚え、悲しみを慰め、ショックやストレスを消化していっているのでしょう。

離れて暮らしていたこともあり、今でも実家に帰れば母が料理を作って待っているような、夕方になると「今日はどうだった?」とメールが来るような気がしてなりませんが、母はもういません。
でも、きっと「迷惑かけてごめんね」と私たちに申し訳なさそうな顔をしながら、父と2人で私たちを空から見下ろしていると思っています。
それなので、静かに旅立っていった母にかける言葉は、「さようなら、ありがとう、これからもよろしく」です。

残された私たち姉妹3人は、母や父から教えてもらった教えを守り、誠実な心を持ち、それぞれ素敵な人間になることで、感謝の気持ちを表し、両親を安心させてあげることが役割だと思います。
この気持ちを忘れずにいたいです。

このような事情もあり、しばらくはブログ更新も滞りがちになるかと思いますが、
忙しい毎日の中、このブログを読んで下さっている方とのご縁も大事に、続けていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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by mizuki_n0314 | 2011-01-11 21:53 | days


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